こんにゃく芋を見たことがある方はあまりいらっしゃらないと思います。群馬県産が有名で東京では桧原村などでもつくられいるようです。黒くてまあるい形をしています。3年の月日をかけて育てます。こんにゃくをつくれる芋は3年芋なんです。
なぜ芋からこんにゃくをつくるとおいしいのでしょうか?芋からつくると手間がかかります。でも食感がプルンとします。そしてこんにゃく自体に気泡のような小さいつぶつぶができます。そこに味が染込むのです。また本来こんにゃく芋にはお肌の水分量を保つセラミドが豊富に含まれています。芋からつくることでセラミドがたっぷり含まれているこんにゃくが出来るのです。
こんにゃくには食物繊維が多く含まれているのは有名です。近年ではコレステロール値の改善や高血圧の改善にもいいと言われています。お通じにもよく、低カロリーでダイエットにもよく、整腸作用で腸内環境も整うのです。またセラミドでお肌も美しく、そしておいしい。とても素晴らしい食品なのです。
20年ほど前、両親があきる野市の山奥に住んでいた大叔母に、手づくりこんにゃくをご馳走になりました。その時父が、あまりの美味しさに一皿ぺろりと食べてしまったそうです。それを見た母は大叔母秘伝の手づくりこんにゃくのつくり方を受け継ぎました。自宅でつくったこんにゃくを近所の方に振る舞ったところ、とても喜ばれ、近所で大評判になりました。
趣味として10年ほどこんにゃくをつくり続けていた母が、パートを辞めることになりました。周りの後押しもあり、それを機に「食品衛生管理者」の講習を受け、営業許可を取り、自宅の裏に小さい厨房をつくったのです。そして、こんにゃくの製造と販売を始めました。
しかし母は「世の中になま芋こんにゃくを広めよう」なんて考えは一切ありませんでした。1週間に1度ご近所の方だけに販売していたからです。
そこで今度は私が「世の中の大勢の人にこのこんにゃくを食べてもらいたい!」と立ち上がりました。
こんにゃく工房
東京都あきる野市
email: info@konnyaku-kobo.com